ヨソクヒロバ運営事務局です!
今回は、ちょっと変わった検証です。
ヨソクヒロバでは、まったく同じ設問を、出題のタイミングを変えて2回出しました。題材は、この秋の話題作2本です。
・映画『踊る大捜査線 N.E.W.』公開3日間の興行収入は?
・ゲーム『ファイアーエムブレム 万紫千紅』初週推定販売本数は?
どちらも、1回目は「発売・公開まで"約1か月"」、2回目は「発売・公開まで"1週間"」のタイミングで出しています。
問われていることも選択肢も判定基準も同じで、違うのは「いつ予想したか」だけです。
予想する時期が変わると、集合知はどう変わるのか。答え合わせをしてみました。
まずは映画の結果から
9月18日(金)に公開された、約14年ぶりのシリーズ最新作。
結果は、初日から3日間で動員60万5000人、興行収入8億9400万円でした。週末ランキングでは2位に初登場しています。
・正解は「8億円以上12億円未満」です。
1回目の集合知は「5億円未満」だった
公開約1か月前の1回目は、こうなっていました。

参加者は約460人。半数以上が「5億円未満」を選んでいました。
「14年ぶりのシリーズで、どこまでお客さんが戻るのか」という慎重な見方が多数派だったようです。
正解の「8億〜12億円」を選んだのは、わずか10人に1人でした。
2回目、集合知はひっくり返った
公開1週間前の2回目です。

参加者は約490人。今度は正解の「8億〜12億円」がトップになり、集合知は見事に的中しました。
- 「5億円未満」のヨソポシェア:41.4% → 9.4%
- 「8億円以上」の2つを合わせたヨソポシェア:39.1% → 73.3%

たった3週間で、集合知がまるごと入れ替わっています。
この間には予告編やプロモーションが進み、公開前の盛り上がりも見えてきました。新しい情報が入るたびに、みんなの予測も更新されていったと言えそうです。
ちなみに2回目では、「12億円以上」にもヨソポの3割強が集まっていました。盛り上がりを見て強気に振れすぎた人も、少なくなかったようです。(じつはこの「強気」の傾向が、後半のカギにもなります)
しかし、ゲームでは逆のことが起きた
同じ時期、同じやり方で出したもうひとつの設問が、『ファイアーエムブレム 万紫千紅』の初週推定販売本数です。
結果は、ファミ通調べで推定12万7131本。初登場1位の好スタートでした。
・正解は「10万本以上15万本未満」です。
では、集合知はどう動いたのか。


1回目の集合知は「15万〜20万本」でした。ただ、正解の「10万〜15万本」とはわずか2.4ポイント差の接戦です。
ところが2回目では、正解の「10万〜15万本」が36.8%から24.8%へ、12ポイントも減ってしまいました。
代わりに増えたのは「15万〜20万本」と「20万本以上」です。発売が近づくにつれて、予想は上ぶれ方向へ引っ張られていったのです。
発売前には、試遊レポートや「期待を上回る仕上がり」といった前評判が次々と出ていました。盛り上がりが見えるほど、「もっと売れるはず」と考える人が増えたのかもしれません。
2つに共通していたのは「強気へのシフト」
映画は正解に近づき、ゲームは正解から遠ざかった。一見、正反対の結果です。
ところが、選択肢を「正解より下」「正解」「正解より上」の3つに分けてみると、共通点が見えてきます。

- 映画:「12億円以上」は16.4% → 32.6%(約2倍)
- ゲーム:「15万本以上」は50.6% → 58.6%
どちらも、日が近づくにつれて予想が大きい数字、つまり「強気」の方向に動いていたのです。
公開・発売が近づくと、予告編や前評判、SNSの盛り上がりが目に入りやすくなります。期待が高まるほど、「きっと売れる」「もっといくはず」と考える人が増えていったのかもしれません。
違いを生んだのは、出発点でした。
- 映画は1か月前の予想が慎重すぎた。そこから強気に動いた結果、ちょうど正解に届いた。
- ゲームは1か月前の時点ですでに正解の近くにいた。そこからさらに強気に動いたので、正解を通り越してしまった。
つまり、「日が近づくと強気になる」という同じ動きが、映画では当たりにつながり、ゲームではハズレにつながったのです。
(もちろん、2つの設問だけで「必ずそうなる」とは言い切れません。今後の設問でも確かめていきたいポイントです)
まとめ:集合知は「いつ予想したか」で変わる
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公開・発売が近づくほど、集合知は期待に引っ張られて強気に傾く。今回の2つの設問では、そんな共通の動きが見えました。
その強気が当たりにつながるかどうかは、出発点が慎重すぎたのか、すでに正解の近くにいたのかで決まります。
集合知は、一度出たら終わりの「答え」ではありません。新しい情報や世の中の空気を受けて、そのときどきで変わっていくものなのかもしれません。
だからこそ、盛り上がりに流されず、多数派とズレる一票に価値があります。あなたのひとつの予測が、次の集合知をつくります。
気になる予測があれば、ぜひ気軽に参加してみてください。
