分析レポート 2026年8月28日

甲子園Pick!分析レポート 〜集合知は、甲子園でも成り立つのか〜

甲子園Pick!分析レポート 〜集合知は、甲子園でも成り立つのか〜

ヨソクヒロバ運営事務局です!

夏の甲子園が閉幕し、「甲子園Pick!」の全22問がすべて確定しました。

大会のはじまりから終わりまでで、全22問のお題を事務局が作成しました。

そして結果は
——22問すべてを当てた方は、ひとりもいませんでした。
いちばん多く当てた方でも14問。的中率にして63.6%です。

今回はその答え合わせをしながら、ひとつの問いを検証してみます。

🔸 たくさんの人が予想を持ち寄ると、ひとりで考えるより正解に近づく
🔸 これは 「集合知」 と呼ばれる考え方です
🔸 では、一発勝負の高校野球でも、それは成り立つのでしょうか?


いちばん注目されたのは「横浜VS沖縄尚学」

まずは、いちばん多くの方が予想してくださったお題から。

「横浜VS沖縄尚学、勝利するのはどちらか?」 です。
22問のなかで回答がもっとも多く、コメントも42件。2番目に多いお題(17件)の2.5倍近くが集まりました。

みんなの予測割合:横浜64.3% / 沖縄尚学35.7%
結果:横浜が7-2で勝ち、的中率は67.2%でした。

大会でいちばん注目された一戦に、予想もコメントもいちばん集まる。とても自然な結果でした。


みんながよく当てたのは「起きない側」のお題

次に、的中率が高かったお題です。

◆「1人の投手によるノーヒットノーランは達成される?」
→ 「達成されない」に 90.5%。的中率は81.8%でした。

◆「1回戦(17試合)でサヨナラ勝利は何試合ある?」
→ 「0〜2試合」に 77.1%。実際は2試合で、的中率は78.7%でした。

この2問には共通点があります。どちらも 「めったに起きないこと」を聞いている という点です。

💡ノーヒットノーランは滅多に出ない。サヨナラ決着も、そう何度も起きるものではない。「起きない側」については、みんなよく知っている。

ここでは集合知がしっかり働いていました。


一方で、正解が「いちばん人気のない選択肢」だったお題が4つ

ところが、集合知が働かなかったお題もあります。

22問のうち4問では、正解はみんなの予想がいちばん集まらなかった選択肢でした。

さらに言うと、22問中7問では、参加者の的中率が「選択肢の数から計算した目安」を下回りました。

4択なら25%、3択なら33%がその目安の線です。
それを下回った、ということです…

みんながバラバラに間違えるなら、こうはなりません。全員が揃って、同じ方向に読み違えていた。 これが集合知のもうひとつの顔です。

(ちなみに、いちばん的中率が低かったのは「選手宣誓を務めた主将の学校が出場する初戦のチーム得点」で、9.5%でした)


予想が真っ二つに割れたお題

逆に、みんなの予想がきれいに割れたお題もありました。

◆「春のセンバツ出場校から優勝校が出る?」
→ 出る 51.6% / 出ない 48.4%。2択でわずか1.6ポイント差、ほぼ真っ二つです。コメントも16件と、22問のなかで上位に入りました。

◆「個人での大会最多本塁打は何本になる?」
→ 3本以上 36.6% / 2本 33.4% / 0本・1本 30.0%。3択が、ほぼきれいに三等分されました。

予想が割れたお題ほど、コメントが伸びる。難しいお題ほど、話したくなる。 これも今回はっきり出た傾向でした。


そして、最後の1問が優勝を決めた

決勝当日の朝。ランキングの頂上に並んでいたのは、13問を的中させていた5人でした。

残っていたお題は、ひとつだけ。「決勝戦のスコア差はどうなる?」 です。

これが 8択。いちばん人気の「1点差」でも22.8%、続いて2点差18.9%、3点差18.3%。どこにも決め手のない、8つの選択肢に予想が散らばったお題でした。

そして——
3人が的中して14問正解へ。2人が外して、13問正解のまま。

結果は、智辯和歌山 4-3 健大高崎。1点差でした。
とても見応えのある試合でしたね。


で、集合知は成り立ったのか

最後に、冒頭の問いに戻ります。

もし「毎回いちばん人気の選択肢を選ぶ」だけの方がいらっしゃったとしたら、その方の的中数は 9問 でした。

いっぽう、22問すべてに答えてくださった方の平均的中数は 8問。

つまり
——何も考えずみんなの予想に乗るだけで、平均的な参加者には勝てていた。 ここまでは、集合知は成り立っています。

ただし、そこが天井でした。
優勝ラインは14問。いちばん人気をすべて取っても、届くのは9問まででした。

では、14問を当てた3人は、残りの5問をどこで稼いだのでしょうか。

「いちばん人気ではない選択肢」を選んで、当てていました。 その数、3人とも5〜7問。全22問に答えた方の平均は3.79問ですから、倍近くです。

つまり、優勝するには「みんなと同じ予想」だけでは足りませんでした。どこかで、みんなと違う予想を当てる必要があったのです。

それができたのは、みんなの予想が揃って外れたお題があったからです。

先ほど見た、正解がいちばん人気のない選択肢だった4問がまさにそれで、22問中7問では、的中率が「選択肢の数から計算した目安」を下回るほどでした。

まとめると、こうなります。

💡みんなの予想に乗れば、平均的なひとりよりは当たる。
でも、そのみんなの予想ごと外れるお題が、甲子園にはいくつもあった。

読めるお題と、読めないお題。その両方があったから、最後の1問まで順位が動きました。次のヨソクPick!も、ぜひ一緒に予想してみてください。

📊 数字の見方について
・「みんなの予測割合」は、そのお題に投じられたヨソポの割合です(ひとりずつの頭数の割合とは一致しません)
・「的中率」は、そのお題に答えた方のうち、正解を選んだ方の割合です
・「選択肢の数から計算した目安」は、どの選択肢も同じ割合で選ばれたとした場合の的中率です(4択なら25%、8択なら12.5%)
・集計時点は2026年8月22日、全22問の確定後です

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